HEART's Quiche特製・ヴィシソワーズ

HEART's Quicheのセントラルキッチンでは毎日オーブンやコンロがフル稼働しているので、熱中症の危険もあり、今年の夏は本当に大変でした。

暑くて食欲が落ちた時に重宝するのが福井シェフが作ってくれる冷製スープはスタッフにとってはまさに「命のスープ」です。

中でもスタッフが楽しみにしていたのが「ヴィシソワーズ」で、のど元を冷たいスープがすっと流れ込む心地よさと、野菜達の旨味や甘みが広がり、不思議と食欲がわくのです。

通常ポロネギという西洋ねぎを使うのですが、白ネギを使用して風味を、甘みはキッシュでも使っている糖度の高い淡路島産玉ねぎ、ジャガイモ（メークイン種）をメイン食材として使用するのが福井シェフ流。

これがめちゃくちゃ美味しい！ずっとお客様にも食べて頂ける機会があったらな～と思っていました。

当店はキッシュ専門店ではありますが、このスープでお客様に元気になって頂けたらいいなという事で、今回だけ特別に販売をさせて頂く事になりました。

福井シェフのヴィシソワーズはジャガイモの風味がもっと感じられるように一工夫されているようです。

普通は野菜を炒めた後、鶏ガラや香味野菜からとったブイヨンでしっかり煮込んだものをミキサーにかけ、生クリームと合わせるのですが、このブイヨンにジャガイモの皮を素揚げしたものを加えてジャガイモの風味をしっかりとブイヨンに移しているのです。

冷たい冷製スープパスタにしたり、具材とチーズをかけてオーブンで焼けばあっさりグラタンになったりと、アレンジも色々。で、温かくしても勿論美味しい。

こちらも出来立てを急速冷凍してお届けしますので、ストック食材としてもおすすめです。

是非、フランス料理人が作る洗練された味わいと食感のヴィシソワーズ、是非この残暑の厳しい今、ご賞味頂けたらと思います。

ヴィシソワーズとは

「ヴィシソワーズ」とは、ヴィシー風の冷製クリームスープという意味です。

ヴィシーはフランスの中央部、オーベルニュ地方にある温泉保養地として有名な町の名前。日本とは違い、スパでマッサージや運動、鉱水を飲んでリラックス、夕方からオペラやコンサートに繰り出し社交を楽しむというのがこの町の楽しみ方。

そんな町の名前が付いたヴィシソワーズは実はフランス生まれではないってご存じでしょうか？

このスープが誕生したのは、1917年にニューヨークの「ザ・リッツ・カールトン」のシェフであったルイ・ディア（Louis Diat）氏が考案したものがオリジナルと言われています。

フランス人で、ヴィシー出身のルイ氏が幼少のころ好きだった、お母さんが造る定番メニュー、ジャガイモとポロねぎのスープを元に出来上がったのがヴィシソワーズなんですって。

その美味しさは瞬くまにNYに知れ渡り、今では世界中で愛される冷製ポタージュの代表格となりました。

フランス由来ではありますが、NY生まれというスープの中でも非常に洗練されたイメージを持つビシソワーズ。是非、ご賞味くださいね。